【事業再構築補助金】事業再構築の類型とは?
2022年(令和4年)1月20日から公募が始まった第5回「事業再構築補助金」。
第1回から第4回までは申請を見送ったものの、長引くコロナ影響の中、今回の第5回では申請を検討してみようという事業者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、事業再構築補助金は、要件や用語の定義、枠の設定などが複雑であり、公募要領だけで40ページ超のボリュームですので、なかなか初見で理解をするのは難しいところもあると思います。
そこで、重要なポイントについて、整理してみたいと思います。今回は、「事業再構築の類型」についてです。
事業再構築の類型とは?
事業再構築補助金事業は、新型コロナの影響が長期化し、当面の市況回復が期待しがたい中、ウィズコロナ・ポストコロナの時代に対応するため、思い切った事業再構築に意欲を有する中小企業等の挑戦を支援することで、日本経済の構造転換を促すことを目的としています。
そして、この事業再構築というのが、いくつかの類型(パターン)に分けられています。
①新分野展開、②事業転換、③業種転換、④業態転換、⑤事業再編、、この羅列では違いがよくわかりませんね、、
そこで、ひとつひとつ、公募要領の説明を取りあげてみたいと思います。
①新分野展開
中小企業等が主たる業種(日本標準産業分類に基づく大分類の産業をいう)又は主たる事業(日本標準産業分類に基づく中分類以下の産業をいう)を変更することなく、新たな製品を製造し又は新たな商品若しくはサービスを提供することにより、新たな市場に進出することをいう。
これは、野球選手(投手)に例えると、主たる業種(スポーツ選手)又は主たる事業(野球選手)を変更することなく、新たな野球スキルを提供することにより、新たに内野手や外野手としてもゲームに出場できるようになることと理解すればよいでしょう。(私見です)
②事業転換
中小企業等が新たな製品を製造し又は新たな商品も若しくはサービスを提供することにより、主たる業種を変更することなく、主たる事業を変更することをいう。
これも、野球選手(投手)に例えると、新たなスポーツスキルを提供することにより、主たる業種(スポーツ選手)を変更することなく、主たる事業を変更(野球選手→サッカー選手)することと理解すればよいでしょう。(私見です)
③業種転換
中小企業等が新たな製品を製造し又は新たな商品若しくはサービスを提供することにより、主たる業種を変更することをいう。
これも、野球選手(投手)に例えると、新たなビジネススキルを提供することにより、主たる業種を変更(スポーツ選手→ビジネスマン)することと理解すればよいでしょう。(私見です)
④業態転換
製品又は商品若しくはサービスの製造方法又は提供方法を相当程度変更することをいう。
これも、野球選手(投手)に例えると、ピッチングの方法を相当程度変更(オーバースロー→アンダースロー)することと理解すればよいでしょう。(私見です)
⑤事業再編
会社法上の組織再編行為(合併、会社分割、株式交換、株式移転、事業譲渡)等を行い、新たな事業形態のもとに、新分野展開、事業転換、業種転換又は業態転換のいずれかを行うことをいう。
これも、野球選手(投手)に例えると、所属球団の再編・トレード等を行い、新たな球団形態のもとに、①~④のいずれかを行うことと理解すればよいでしょう、、(私見です)
ちょっと例えに無理がありますが、少しでもイメージしやすくなっていれあ幸甚です。
上記の例えは、あくまでも私見イメージですので、ご自身の判断で参考にしてみてください。
せっかく立派な事業計画を策定しても、上記類型を外してしまうと、しかるべき事業再構築類型に「該当しない」という評価を受ける可能性がありますので、ご自身でしっかりイメージをもっていただくことが重要だと思います。